5月30日 晴れ

そよ風が気持ちいい休日、私は何をするでもなくスマホをいじる。
こんな時間がずーっと続いているのだ。休職してから丸2ヶ月が経った。長かった。


週に1回は職場に顔をだすようにしている。復職したときに気まずくならないためにと、体調の安定を図るためだ。この作戦はまずまずの効果を発揮している。


職場に行って必ず言う言葉は、早く復帰したい。でもそれに周りはNOを出す。分かってる。
こんなことを言いながらも、実際のところあんまり復帰したいとは思っていない。働かなくていいなら働きたくないのは当たり前である。建前上は復職したいと言っているし、実際問題お金がなければ生きていけないので仕方がないのだが…。


私には、中身と外見の乖離が激しすぎる特徴がある。これはいままで生きるうえで培ってきた生活の知恵だ。しかし、それにいま首を締められているらしい。でも、無駄だったとは思わない。その知恵をつけなければ、私はきっと早々に人生から離脱していただろう。

 


本当は、今あるお金を全部使って、誰も私のことを知らない土地に逃げてしまいたい。そして、必要最低限のバイトでその日暮しでいいからのんびり過ごしたい。いや、のんびりは今でも過ごしてるが、質が違うのだ。
海の近くがいい。アパートはユニットバスでも狭くてもいいから、虫が出ないところがいいな。テレビはこの際捨てちゃったっていい。フライパンは2つだけ持っていく。服も半分くらい捨てちゃおう。


そして誰も私の特性を知らなくて、薄い関係で干渉しあわず、変な人だと思われても気にしないような関係性を保ちたい。
深い人間関係は時に救いだが時に足枷だ。

 

 

こんな妄想をしながら、今日も私は実行に移せずくすぶり続けるのだろう。
人生はとても素晴らしいものだと思うけど、終わりのタイミングを自分で決められたらいいのに。